線状降水帯とは?
「線状降水帯」は、その名の通り、線のように存在する雨雲の様子を指します。
実は「線状降水帯」には正式な定義はありません。
一般的には、激しい雨を降らせる積乱雲が集まったもので、大きさは幅20~50km・長さ50~200km。数時間同じ場所にとどまる性質があるものが「線状降水帯」と呼ばれています。
ある一か所で積乱雲ができ、風に乗って移動したあとに、風上側に新しい積乱雲が次々と発生することで、積乱雲が線状に発生し続けるとされています。
線状降水帯は、激しい雨を降らせる積乱雲が多数集まったものです。
発生する条件やメカニズムは研究が続けられており、線状降水帯の発生を事前に予測することは難しいと言われています。
ただ、天気予報で「線状降水帯が見られた」という発表があれば、その後数時間にわたって大雨・豪雨になる可能性があります。
災害時に避難指示などが出された場合は、速やかに避難しましょう。
避難指示などが出ていなくても、近くで線状降水帯が観測されたと発表があったら、海沿いや川沿いには近づかない、なるべく外出は避ける、避難場所・避難経路を確認する、といった豪雨に備えた行動を取るようにしましょう。