【壁ボード貼り】ボード貼りは一流の職人になるための大切な仕事です。
ボードを貼る時に次工程のパテ処理をスムーズに行えることを考えて施工できるのも、一流の職人になる為には大切な仕事だと思います。
知らず識らずの間にクロス屋さんやペンキ屋さんが首を傾げるような施工をしてしまう人も少なくありません。
勘違いしてはいけないのはパテ処理の工程はボード貼りのミスを隠すものではないということです。
パテ処理するからどうでもいいという考えを持ったままの人は間違いを間違いだと自覚しないまま年月が経ち、それが当たり前だと思い込むようになってしまうのです。
目地同様に入隅や窓枠などのサッシにボードを突付ける場合も大きく隙間を開けてしまうとコーキング(シーリング)作業が増えてしまうので気をつけましょう。
しかし、全ての隙間を0mmにするのは無理がありますし、隙間を無くそうとして無理矢理ボードを納めるのも良くありません。
稀にボードの横目地が天井に近い位置に来るように貼ってしまう場合があります。
そうなるとパテ処理しづらいのは当然ですが、単純にパテ処理しづらいだけでなく天井に近い位置ということは高い位置で作業することになります。
立ち馬などの足場上での作業が増え作業効率も自然と悪くなってしまうのです。
ビス留めをする手段としてはスクリュードライバーやインパクトドライバー、エアービス打ち機など様々な工具が存在しますが、大抵のボード屋さんはスクリュードライバーを使用しての施工かと思います。
ボードの貼り初めにスクリュードライバーの先端部分でビスの深さを調節しますが、浅すぎるとボードよりもビス頭が出てしまいます。
他にもスクリュードライバーがボードに対して垂直に当てることが出来ていない場合もビスが斜めに刺さって、ビス頭が飛び出る原因となります。
あまりにもビス頭が出ているとパテ処理の邪魔になってしまいますので、クロス屋さんやペンキ屋さんは常にドライバーを持ってパテ処理をしています。
稀に1〜2本出ているのはまだ良いとして、1列全て飛び出ていたなんて時にはパテ処理が捗らなくなります。
結論を言うと職人は自分のことだけを考えて仕事をするのではなく次の作業のことや仕上がり頭に浮かべて常に作業をするということです。